外部リンク=全て悪ではない
全ての元凶は悪質SEO業者のせい
Web上で集客しようとする際に、避けては通れないSEO。
悪質な業者に引っかかってしまって『SEO』という言葉を聞くだけで嫌悪感を抱く人も多いです。
SEOという言葉や技術が有名になったのは、ペンギンアップデートとパンダアップデートと呼ばれるGoogleが行ったアルゴリズムの変更です。SEOを多少なりとも知っている人なら1度は目にしたり聞いたりことがあるはず。
検索されたキーワードに対して表示される結果の順位が高ければ高いほどクリック率が上がるので、それを目指そうという人や業者(俗に言うSEO業者)が増えました。
せっかく作ったWebサイトが目に触れられなければ宝の持ち腐れ・お金の無駄なので、当然ですね(笑)
素晴らしい技術や提案をする人・業者が増えるなかで、抜け道を使って稼ごうという輩や手法が増えました(俗に言うブラックハット)。
その手法とは(当時はGoogleのAIもそこまで高くはなかったので)『被リンクをたくさん付ければ上がる』というものです。
その結果何が起こったのかというと、ユーザーが求めている「悩み」や「課題解決策」とは関係がないサイトが上位を表示するようになりました。
例えば、『肌荒れの改善策』を調べたのに『18禁のエロサイト』が上位を占めているといった具合です。 本当にあったみたいですからね!この事例! (男からしたら天国みたいな世界ですね) (ちなみに日本で一番検索されているキーワードってX−VIDEOらしいんですが、信じるか信じないかは貴方次第)
知らない人のためにお伝えすると、Googleをはじめ多くの検索エンジンは広告収入で成り立っています。つまり検索エンジンを利用する人がいればいるほど、広告を出してくれる企業や人も増えるのでGoogleは嬉しいのです。
でも上述した内容が表示されると、どうなるか想像つきますか? 絶対に利用する人少なくなります!だって求めている内容が表示されない検索エンジンなんて利用価値ないです(笑)
SEOに良い印象を持たない人が多い理由
話を戻しましょうか!
GoogleやYahooといった検索エンジンの目を盗んで上位表示させようとした悪質なSEO業者があまりにも多いので、Googleが『お前ら何しとんじゃ!』って警告を出したんです。
それがペンギンアップデートとパンダアップデートです。
現実世界で例えるなら法改正みたいなもんですわ〜
その瞬間に何が起こったかというと今まで検索結果が上位だったのに、Google警察から注意受けたので検索結果に表示されなくなっちゃったり、そこまでいかなくても表示順位が一気に落ちちゃったんです。
表示順位が落ちるとアクセス数が急減するので収益が成り立たなくなります。 つまり、売上低迷です。
しかも厄介なことに、警告をされた外部リンクの取り外しには時間がかかり、さらには元の順位に復活するのも取り外しを完璧に行ってから再び上昇し始めるのでその間はアクセス数は下がりっぱなしです。
アクセスが下がりっぱなしということは機械損失に他ならないのですが、その原因のほとんどが『悪質な外部リンクのせい』なのです。
悪質な外部リンクの何が悪いのか
『悪質な外部リンクとは何なのか』ということなんですけどね、これもまた前回同様シンプルに考えれば納得できるものですが、時系列からいきましょうか。
最もSEO業者が多かったのが2010年頃と噂されているんですが、その当時は本当にSEO対策で上位表示するのはけっこう簡単だったんです。
『該当Webサイトに被リンクを数多くつけていれば上位に上がる』というものでした。
この手法に関しては、Googleの目を盗むグレーゾーンであったのですが当時のGoogleもそれを見分けるAIが確立していなかったんですね〜
つまりは 外部リンクの数が多い=周りから評価されているサイトとしか認識できませんでした。
有名な話なのでググって欲しいんですが、自作自演のサイトをSEO業者が量産し一気に被リンクを当てていくというもの、つまりブラックハットSEOの誕生です。
結果!!
外部リンクの良し悪しに関わらず、数が多ければ多いほど上位に上がるケースが散見され、それが実際に結果として現れているので良しとされていました。 (今ではご法度ですからねっ)
ちなみにこれの何が問題なのかというと、ステマと同じで外部から評価されているように見せるためのトリック行為なので、Googleがダメですよ〜っていったんですね。
いつしか話題になった飲食店の口コミの自作自演と同じです。 当然、どのユーザーからも支持されていないので架空評価です。
しかもその内容が本当にひどい。 以下はその例です。
- 画像も見出しもない、3行程度のWebサイト
- Webサイトと全く関係のないコンテンツサイト
- 何を目的として運営されているか不明なWebサイト
- 外部リンクを効率よく集めるためのリンク集サイト
- テキスト内容がちぐはぐなWebサイト
今となっちゃおかしいですが、これも悪質なSEO会社が適当にWeb担当者や決裁者にふっかけて変な知識を植え込んじゃってました。
人間の心理に振り返ると自ずと方向性は見えてくる
昨今、FacebookやTwitterといったSNSでのシェアや交流が浸透して情報共有が当たり前になっています。
あなたが、シェアやツイートする時ってどういう心情ですか?
人に何かを「教えてあげたい!」「共有したい!」「これめっちゃ面白から伝えたい!」といった類のはず。
これを念頭に置くと、ある一定の外部リンクの質の境界線が見えてきますよね!
- 業界に少なからず関係していたり
- 前後の文章に芯が通っていたり
- 頻繁に更新されていたり
- リンクをつけることで生まれるユーザーのメリットだったり
- アンカーテキスト(クリックする時のテキスト)がバラバラだったり
- Webサイトのサーバーがバラバラだったり
- ETC
まぁ考えれば普通に出てきますよね(笑)
自然な形であって、かつ、運営がまともなWebサイトからのリンクは評価が高いっちゅーことなんですよ!
人気の芸能人が『このサイトおもしろーい』って言ったらバズ(流行)るじゃないですか!それって周囲からの評価が高い人からの評価なんで、そうそりゃGoogleも『じゃぁ良いサイトだね』ってなるんです。
会社内で人望も厚く役職持ってる人が『●●は仕事ができるやつだ。私も一目置いているよ』っていう評価なら、社長も『じゃぁあいつ仕事デキるんだ。ポジションやチャンス与てみよう』ってなる現象と同じです。
だから抜け駆けダーメよ!!ってこと。 繰り返しになりますが、(外部リンクにおいて)Googleが求めているのは『質の良い外部リンク』です。
そこを注意して対策すれば、Googleからの評価も上がってくるはずです。 質と量のバランスが重要ですね、何事も!
それでも外部リンクを疑う人へ
外部リンクに対してそれでも懐疑的な人へ行って欲しい作業があります。 検索窓で、「いいえ」と検索してみてください。
ほら、早く検索してくださいよ!
・・・
・・・
・・・
ズルしなくて良いから、検索してから戻ってきてください。
何が一番上に表示されました?
あ、こらズルしないの!!
・・・
・・・
・・・
調べました?
そう、Yahooさんです。
互換ミスの「家」とか「良い家」を予測した結果ではなく、Yahooさんです。
なぜでしょうか。これは多くのアダルトサイトや他の年齢認証シーンで「いいえ」というアンカーテキストに対してのリンク先がYahooさんであるためらしいんです。
外部リンクが全て悪って思ってたら違うよっってことが、これで説明できちゃうんですよ。
とはいえ、Yahooさん内のコンテンツがしっかりしていることだったり、アダルトサイトの構造やコンテンツもしっかりしているところが多いからということもあります。
エロサイトもYahooさんも頻繁に更新してますしね!お世話になってますし! 18歳未満の方へYahooを勧める理由も実は理にかなってたりするんですが〜それは各自調べてください。
どうですか? 意外と侮れないのが外部リンクなんですよ! でもズルしないようにしましょうね、Google警察に捕まりますから(笑)
<余談>
内部対策しかやらないSEO業者や外部対策しか行わないSEO業者からの勧誘は断りましょう!
おそらく何も理解していないか、対策ができないかのどちらかです。
特に外部リンクの施策内容を教えてくれない場合は注意が必要ですね。自信があったら絶対に教えてくれるはずですし隠す必要性がありません。
悪質なSEO業者や、力がないのにSEOやりますという制作会社の見分け方はいつか記事にします(笑) 何かの拍子で後ろからグサッと刺されない程度にしますが。
【広告でもnofollow推奨】PR系の外部リンクについて
広告(PR)系リンクは大丈夫なのか?
昨今の検索エンジンの表示結果においては、『外部リンクの質』がかなり影響する時代となりました。
関連性の薄いサイトからのリンク、関連性が多少なりともあっても被リンク先のサイト自体があまり機能していなかったり稚拙だったりすると評価が低くなります。
さて、今回お伝えしたい内容がメディア媒体や公共性のあるサイトからのリンクはOKなのか?ということです。
単刀直入に言います。 NGです。
これ割と知らない人多いみたいですね。業界に通な人であれば「そんなんとっくに知ってるよ」「常識じゃん?」となりますけど、企業のWeb担当やSEO業者に委託しっぱなしの方は知らないケースがまぁ多い。
完結に言うとですね、『一種のペイドリンク(購入リンク)と見なされるから』です。
ちなみに、とある企業は某地域的に有名なサイト(しかも公共性のあるサイト)に出稿していましたが、残念ながら警告が来ていました。
「公共性のあるサイトのリンクは信用性が高いから良いんじゃないの?」というWeb担当者からの意見も多々ありますが、「公共性のあるサイトからのリンクでも注意しなければならない」んです。
2010年くらい前までは被リンク数があればあるほど上位表示されてアクセス向上!に繋がる背景があったので相互リンクを行ってお互いにWinーWinになるから皆んなHAPPAY!という状況でした。
しかし、今は単純に被リンク数が多いだけでは上位表示されません。 関連性がない広告系リンクは全国的もしくは地域的に有名・権威を持っているサイトであっても気をつけたいところですね。まぁリンクの貼り方やサイト内での位置付けが問題だとは思いますが。
こんな感じだとアウトですね。Googleもといユーザーからすれば、協賛企業だから何?となるわけですね。どうせなら、その企業と該当サイトとの関連性のあるコンテンツを用意してあげてリンクを貼る!くらいしないと厳しいと思います。というかなぜ協賛企業としてバナーを貼る必要があるのか個人的には理解できません。あ、時間と効率化を図るためか。
もともとの広告のニュアンスは、 「お金出してくれたら御社のことPRするスペースを貸してあげるよ!」という一種の露出の拡大であって、時代に合わせてなぜかSEOにも有利ですよ!となったのですが、本質が若干ずれているんです。
「記事の質が高いからペナルティ受けないんですよ」とか「みんなやっているので大丈夫ですよ、ほらこれ見てくださいよ!」という雑な営業を受けたら疑ってください。
グタグタ書いている記事は僕はあまり読む気になれないのですが、下記2サイトは非常に分かりやすいので参考にしてみてください。
↓↓
・リンクを否認する「nofollow」Googleが推奨する使い方とは
Googleが推奨するリンクというのは上記のような慣例性のある記事やサイトからのリンクであって、PR!とか広告!で評価してもらおうという状況って明らかに不自然ですからね。
気をつけましょう!
<補足> それにしても暑い。 くれぐれも体調にはお気をつけください。
という美容師トークを使ってみました(笑)
全画面表示の広告は検索結果に影響する
全画面表示の広告はマイナス影響の可能性が現実味に
8月23日に、全画面表示のような広告を表示するサイトに関して順位を下げる対象項目の一つとして捉えると発表しました。
特にスマホで検索している状況でページ遷移する際に、ドーンと画面いっぱいに表示されてるアレです。スマホ画面という限られたスペースを良いことにサイトオーナー側が収入目的や宣伝目的のように展開していた方法が通用しなくなるそうです。
以下がダメな代表例です。
検索結果に悪影響を及ぼす可能性のある広告例
やたらと強調するポップアップ表示
画面全体に表示される広告
ユーザー側が非表示にする広告
この広告の厄介なことは 、広告を消す×ボタンや閉じるボタンが小さく誤って広告自体をクリックしてしまうことが多く意図していないページへと誘導することが多い点です。
実際、指先で閉じるボタンを押したつもりが広告を表示してしまった・・・なんて経験をしたことがある人は多いはずです。PC画面であれば比較的問題はないのですが、ディスプレイ枠が限られているスマホではユーザー視点としてはちょっと厳しいですよね。
おまけにスマホで操作する際、細かい場所をタップすることができず、ディスプレイに対して画面に触れる場所全体が大きな割合を占めているので厄介な代物でした。
Googleはこういった状況を改善するため、2017年1月10日以降に画面全体を表示させるような一部広告を表示するサイトには検索結果に良い影響を与えないとしているそうです。しかし全ての画面全体表示の広告が低評価を受けるかというとそういうわけではありません。
検索結果に悪影響を及ばさない広告例
Cookieの使用確認画面
年齢確認のポップアップ
適度なスペースを利用した広告表示
上記のような安全を確認するような表示や合理的だと判断されるスペースに対しての表示であれば問題はないようです。
Googleは時代に合わせながらユーザー側の視点を根本に置きながら対応していると言わざるを得ませんね。
ただアフィリエイターとかあまりこういった内容を知らない人たちは、早く対処しないと大変なことになりますね。表示されなくなっちゃいますから。
そして逆説的です、ユーザー目線にたっていないサイトだっとしてもある程度広告収入を稼いでいたサイトのオーナーは収入激減するかもしれませんねぇ・・・汗
あなたのサイトは大丈夫ですか?